バラ苗の品種と選び方

>>大苗裸苗大苗は新苗を秋まで育てたもの。
根は、裸の状態で土はついていません。通常の大苗鉢入りより安価ですが、初心者には向いていません。
バラを育てたことがあり、植え付けに慣れている方におすすめします。
根を乾燥しないように包装して送ります。 >>大苗6号鉢入り大苗は新苗を秋まで育てたもの。(別名:二年生苗とも呼ばれます)
裸苗を当店でバラ専用の土を入れた鉢へ植え付け、暫く養生したものとなります。
活動期に根鉢をくずさない限り、植え付けに失敗することはほぼ無いため、初心者の方でも安心して植え付けができます。>>新苗切り接ぎ、芽接ぎ、緑枝接ぎ、さし木などの方法で作られた一年未満の若いバラ苗を総称して、新苗と呼んでいます。
主に3月末~6月末にかけて店頭に並びます。
大苗に比べて小さな苗ですが、植え痛みがほどんどない事と比較的に安価に手に入れる事ができるので、最近人気が高くなっています。

バラの品種は大きく分けて、モダンローズ(ハイブリッド・ティー・フロリバンダ・ミニチュア系・修景用バラ・ツルバラ)・スタンダードローズ・イングリッシュローズ・フレンチローズ・オールドローズなど何種類にも分かれています。
その中で最もポピュラーな種類をご紹介します。

四季咲き性を持ち、豪華な大輪系の花を咲かせる。
完成された花形と樹形を持ち、色のバリエーションが豊富。
花径10~15cmの香りの強い品種が多く庭植え(露地植え)向き。

中輪咲きで、花束(Floribaunda)のようにガーデンを彩る。
一房に何輪もの花をつけ、よく咲き利用しやすい。庭植えにも花鉢でも生育可能。
花径5~11㎝程で花付きがよいため、花で株が覆われます。
多くの品種は房咲きなので、花が次々と咲き花持ちが良い。

花径2~5㎝の小さなかわいらしい花を次々に咲かせてくれます。
品種によっては花持ちの良いものもあり楽しめます。
場所をとらないので鉢花としての管理に適しています。ベランダなどでの生育も可能です。

枝がつる状に伸びる特性をもっています。
アーチ、フェンス、トレリスなどに巻きつけ立体的に仕立てることが可能。
花をたくさん咲かせて楽しむことができます。

手入れが少なく、丈夫に育ちます。
耐寒性、耐病性があり幅広い環境に適します。
樹の大きさや四季咲き性などは品種によって大きく異なりますので、用途に合ったものをお選びいただくことをお勧めします。

オールドローズの花形と香りを受け継ぎ、四季咲き性と強健な性質を備えたデイビット・オースチン作出のバラ。
イングリッシュローズは押し並べて、自然に低く茂る性質をもっており、混植のボーダーやガーデンに理想的な品種です。

フランスのデルバール社やギヨー社などの育種会社が作りだしたバラを総称してフレンチローズと呼んでいます。
オールドローズのような花形と香りを持ち、四季咲き性の強い品種が多いので、最近注目されています。
もちろん、耐病性にも優れ育てやすいバラです。

モダンローズにはないおだやかな花色や豊かな香りを持ち、半つる性が特徴です。
多くの品種が一季咲きですが、耐寒性と耐病性に優れている品種です。

バラを育てるための基本的な考え方。
バラは、思っている以上に丈夫で育てやすい植物です。
特に露地植えのバラは、一度根付いてしまうと、よほどの事がない限り枯れる心配はありません。
枯れない限り毎年 毎年すばらしい花を咲かせてくれます。 こんなにも育て易いバラですが、さらにちょっとした管理や特性を知っていると、見違えるような バラを育てることが出来ます。
ばらの花が咲いた時の喜びや感動は、より一層増すことでしょう。
最初は、自分の出来る範囲で無理をせず楽しみながら育てる事 を心がけましょう。
>>1)光と風バラは、太陽の光が大好きです。
バラを植える場所は、日当たりの良い所を選ぶことが基本ですが、条件的には4、5時間の太陽の光が当たれば、十分生育し ます。
あまり神経質になる必要はありません。また、風通しの悪い場所は、湿気がたまり易く病気の原因になります。
新鮮な風が適度に抜ける場所を選びましょ う。
強い風が当たる場所は、バラが根元から倒れたり、枝が折れたりする原因になるので、簡単な風除けなどの対策をとりましょう。
>>2)土作りバラにとって、土は土台であり一番の基礎だと言えます。
バラは排水性や通気性の良い栄養分に富んだ土が大好きです。
そんな理想的な土にするには、有機質 (堆肥、腐葉土、米ぬか、炭など)資材を上手に使って、団粒構造の土を作る事です。■露地植えの場合露地植えの場合植え付けをする場所の土に、バーク堆肥(広葉樹のチッ プと牛糞を混ぜたもの)や腐葉土等の有機資材を多めに鋤きこみます。特に水はけが悪いような場所は、ピートモスやヤシの実(ベラボン)、炭などを一緒に混ぜてください。
肥料成分は、リンサン分が多めにはいったもの(骨粉など)を一緒に混ぜるといいでしょう。
成分の高い科学肥料などは、少なめにすると安心です。
できるだけ有機肥料を使う事をお薦めします。■鉢植えの場合鉢植えの場合一番軽な方法は、市販のバラ専用土を使う事です。良質な有機物が入っている土を選んでくだ さい。庭の土や赤玉土などを使う時は、6対4ぐらいの割合でバーク堆肥や腐葉土などの有機質資材を混ぜてください。肥料成分は、基本的には土に混ぜない方 が安心ですが、良質の有機肥料なら、鉢の大きさによっても変わりますが、少し混ぜると後の生育が違ってきます。ただし固形肥料は、強すぎたり直接根に触れ ると、バラが枯れてしまう事があるので、注意してください。

■1■
土を掘り、排水を良くする為耕して下さい
■2■
苗を鉢より抜きます。
※穴の大きさは約40~50cmが良い
※肥料などは混ぜずに、排水を良くするために耕して下さい。
※鉢植えの場合は6~8号鉢
※1
鉢から抜けにくい場合は鉢の周りを軽く叩いてください。
※2
根が崩れないようにゆっくり抜きます。
■3■
苗を植えつけます
■4■
たっぷりと水やりをします。
■5■
埋め戻し平らにならします。
※1
土は接木部分のテープより下に被せ、テープ部分は地上に出しておきます。
※2
テープは絶対に取らないで下さい。(自然にテープは取れます)
※3
根は崩さず植えてください。
※1
鉢植えの際は水やりをしたときに土が流れないよう指の間接1本分位のウオータースペースを作っておきます。
※2
根の間に土を流し込むようにたっぷりと水をやってください。

 

■1■
バケツに水を張って苗を最低半日は水に付けて置いて下さい。
■2■
土を掘り、排水を良くする為耕して下さい
※苗には十分水やりをしていますが、乾燥を防ぐ為に必ず行って下さい。 ※穴の大きさは約40~50cmが良い
※肥料などは混ぜずに、排水を良くするために耕して下さい。
※鉢植えの場合は6~8号鉢
■3■
苗を植えつけます
■4■
たっぷりと水やりをします。
■5■
埋め戻し平らにならします。
※1
土は接木部分のテープより下に被せ、テープ部分は地上に出しておきます。
※2
テープは絶対に取らないで下さい。(自然にテープは取れます)
※3
根は広げて植えて下さい。
※1
鉢植えの際は水やりをしたときに土が流れないよう指の間接1本分位のウオータースペースを作っておきます。
※2
根の間に土を流し込むようにたっぷりと水をやってください。

>>3)水やりバラは水が大好きですが、水のやり過ぎは根腐れの原因となり、ひどい場合には枯れてし まいます。
水やりの基本は、土が乾いてきたらたっぷりやる、という事です。
定期的に水やりをするのではなく、天候、温度、時季、バラの生育状態などで、水やりの回数は変わってきます。
ただし、植え付け直後や鉢の入れ替え直後は、水をたっぷりやり根が活着するまでは、乾かさないようにします。■露地植えの場合根付いているバラは、夏のひどく乾燥した時以外は、基本的に水やりの必要はありません(雨が極端に少ない時や地域は別)。■鉢植えの場合鉢の土が白く乾いてきたら、鉢の下から水が出てくる位たっぷりとやりましょう。
鉢の 大きさにもよりますが、暑く乾燥している時期やバラの生長が著しい時は、一日何度でも水をやらなければならないし、雨が続く時期や寒い時期、バラの生長が 止まっている時はやらなくてもいいかもしれません。
大事な事は、日頃から土の状態をチェックして、土が乾くという事がどういうことか自分で把握できるよう にすることです。
>>4)肥料やり栄養分は、バラの生長にとって必要不可欠のものです。
その栄養分を補給するためには肥料が必要です。チッソ、リンサン、カリ、と言った三大成分が、バラの生長には欠かせません。
肥料でそれらの成分を補う事はいうまでもありませんが、肥料の やり過ぎが最近多いような気がします。
肥料をたくさん与えれば、早く大きくなって立派なバラの花が咲く、と錯覚している人も多いと思います。
しかし実際 は、肥料のやり過ぎで、多く問題が発生しています。
特に成分の高い化学肥料を多用すると、土を傷め病気を蔓延させ、しいては地球環境も破壊するという悪循 環につながります。
出来るだけ上質の有機肥料をつかいましょう。
>>5)バラの管理バラの管理には、大きく分けて二つの作業があります。
一つ目は、一年に一度ないしは数回行うものと、二つ目は、日常的に行うものとです。
一年に一度の大きな作業は、冬の間に行う剪定作業です。
基本的には1月中旬頃から2月中旬頃(地域によって多少異なる)にかけて行います。
また、バラの樹が弱った時や夏場に行う軽い剪定作業(ソフトピンチ)などがあります。
これらの作業の目的は、すばらしいバラの花を咲かせるためです。特に冬の剪定作業は、枯れ枝や古くなった枝を切除、整理し、バラの若返りを図ると共に病 害虫の予防効果も期待できます。
冬剪定の時は、バラの株の状態や成長過程が、とてもよく把握できるのでしっかり観察をしましょう。観察することで、それか らの作業の進め方が少しずつ解ってくるはずです。
鉢植えのバラは、冬の剪定作業の時に鉢の入れ替えや土の入れ替えを、一緒に行ってください。

日常の作業の主なものは、花の咲いた後の処理です。
特に四季咲きのバラの場合は、花が咲いたら小まめに花を切り落としてください。
バラの花を切る時は、花 が咲ききって落ちてしまう前に切ってください。無駄なエネルギーを使わせないことが、次に花を咲かせる上で大事になってきます。花を切る位置ですが、バラ の花が咲いた枝の半分位の所を目安とします。
また、春一番花が咲き終わると、株元から太い枝(シュート)が出てきます(古いバラの樹や状態によって出てこない場合もある)。
このシュートの処理は、 小さな蕾が付いた時に、他の枝の高さと同じぐらいか少し低めに切りましょう。
最初の花は楽しめませんが、バラの株を作るうえで大事なポイントなので、一度目のバラの花は我慢しましょう。
>>6)病害虫対策バラは、比較的病害虫が付き易い植物です。
原種のバラやオールドローズのように種類 や系統によって病害虫に強い種類もあります。しかし、一般的な品種は、何もしないと虫や病気がついて綺麗な花を見ることが出来なくなる恐れがあります。
も ちろん無農薬栽培を試みたり実践したりして実績を挙げている方もいらっしゃいますが、ここでは一般的な病害虫対策を説明しましょう。
基本は、薬剤の定期的な予防散布です。
病害虫は、被害がひどくなってから薬剤散布をしようとすると、なかなか退治が出来ないし薬剤をたくさん使わなけれ ばならなくなり、結果として非効率的です。
時期や地域、またバラの種類や環境などによっても病害虫の発生頻度は、かなり大きく変わってきます。
小まめにバラを観察して、自分なりの防除暦を作りましょう。
このような日々の観察や気づきが、減農薬やしいては無農薬栽培への遠いようで早い道のりです。健全に育っ ているバラは、基本的に病害虫に対してもかなり抵抗力があります。
また、少しぐらいの虫や病気では、バラはめったに枯れることがない、という事を頭の隅に おいておきましょう。
薬剤散布をする時の注意点は、薬剤についている説明書を良く読み、正しく使う事です(特に、薄める倍率、効果のある虫や病気、対象作物、他の薬剤との混合の可否など)。
散布する時は、風の少ない晴れた午前中に作業をおこない、花の上から葉っぱの裏まで
薬剤のかからないところがないようにしっかり散布しましょう。

病害虫 発生時期 症状 対処法 薬剤
アブラムシ 通年 緑色の小さな虫で、群れをなして若芽や葉に付いて、養分を吸う。ウイルスを媒介する事もある。
すぐに増えてしまうので日頃から注意をする。
見つけ次第捕殺する。大量発生する前に退治する。 ・モスピラン
・スミチオン
・オルトランなど
ハダニ
5~10月 クモの仲間で、群れて葉の裏などに付き養液を吸い、樹勢を弱らせる。ひどくなると、クモの巣がはる。小さな虫なので、肉眼では見え難い。葉が黄色く変色し、カサカサになる。 夏場の高温期や乾燥している時に、大量発生をするので、暑い時期は水などを掛け、湿気をもたせる。日頃から注意し、増える前に退治する。 ・マイトコーネ
・コロマイト
・ニッソラン
・バロックなど。
ダニは、薬剤に対する抵抗性が付き易いので、同じ薬剤を多用しない。
スリップス 通年 小さな虫が、花の中に入り込み養分を吸う。
花弁などにシミができ次第に茶色く変色してくる。
花の中に入り込むので見つけづらいが、花弁がおかしいと思ったら、花をよく観察する。見つけ次第退治する。 ・スピノエース
・オルトラン
・パダン
・スミチオンなど
ゾウムシ 春~夏 春先に多く飛来し、花首に卵を産み付ける。2mmぐらいの大きさの昆虫。蕾が萎れて枯れる。 早朝に飛来する事が多いので、見つけたら捕殺し、殺虫剤を散布する。 ・オルトラン
・スミチオンなど
チュウレンジバチ 5月~10月 成虫は黒い羽を持ち、オレンジ色の胴体で、針の持たない蜂。
若い枝に産卵し、そこから上は萎れる。卵が孵化すると淡緑色の幼虫が葉を食い散らす。
萎れた部分の少し下に卵が産み付けられているので、その場所を含めて切り捨てる。 ・オルトラン
・スミチオンなど
コガネムシ 5月~10月 花や若葉を食べてしまう。成虫よりも土の中にいる幼虫の被害に注意する。
幼虫は土の中で根を食い荒らし、ひどくなるとバラが枯れる場合もある。
成虫は薬剤に耐性があるので、捕殺する。生育が止まった時や水あげが悪くなった時は、土を調べて幼虫がいたら退治する。 幼虫には、ダイアジノン粒剤を土に撒く
カミキリムシ 通年 初夏から夏に株元に穴をあけて卵を産む。
卵からかえった幼虫は、成虫になるまでの3年間は、幹を内側から食い荒らし続けるので、若木は枯れる事もある。
成虫は産卵期に飛来するので捕殺する。幼虫は穴から木屑のような糞をだすので、見つけたら殺虫剤を注入する。 ・スミチオンなど
カイガラムシ 通年 白い貝殻状のものが樹に付き、中にいる虫が樹液を吸い、樹勢を弱める 幼虫発生時には、殺虫剤の効果が期待できるが、殻で覆われてしまうと効果がない。殻ごと歯ブラシなどでこすり落とす。 ・スミチオン
ガの幼虫 初夏~秋 ヨトウガやオオタバコガが、卵を蕾に産卵し、幼虫が蕾を内側から食べてしまう。
蕾の横に、わりと大きな穴を発見したら注意をする。
見つけ次第捕殺する ・ラービン
・オルトラン
・スミチオンなど
ウドンコ病
4月上旬~7月上旬、9月中旬~11月 新芽や若葉や蕾などの柔らかい場所に発生し易く、白い粉がふいたようになる。白い粉の付いたところは、だんだん縮んでいき、ひどくなると成長が止まってしまう。
特に昼夜の温度差が激しい時期には、注意する。
日照を確保し、風通しを良くする。 ・カリグリーン
・トリフミン
・ミラネシン
・ストロビーなど
黒星病
4月~11月 2~12mm程度の黒点が葉面に発生。
黒いシミのような斑点が付き、葉っぱが黄色く変色し、落葉する。
土にいる病原菌が、雨や水で跳ねて付着する。
水の跳ね返りを防ぐためにマルチをかけ、土の表面を直接露出させない。 ・ダコニール
・サプロール
・オーソサイドなど
ベト病
4~6月、8~月 夜から朝にかけて露を持つような環境で多発する。葉っぱに赤紫色の斑点がでて、葉っぱが落ちる。バラの病気の中では、もっとも恐ろしい病気で、一晩で発症し株が枯れてしまう事もある。 株と株との間隔をあけて、風通しを良くし、バラの樹に露や湿気が長時間残らないようにする。 ・アリエッティ
・ダコニールなど
サビ病 5~11月 ミニ系統のバラがかかり易く、高温多湿の場所に発生。
葉や枝にイボ状の斑点ができ、サビのような粉が出て、落葉する場合もある。
風通しを良くして、乾燥させる。 ・マンネブダイセンなど
根頭ガンシュ病
通年 土の中のガンシュ病菌が根の傷口から入り込み、接ぎ口や根にコブ状のものを作る。
コブが大きくなると、養分を吸ってしまうため、成長が阻害される。
見つけたコブは切除し、使ったナイフやハサミは消毒する。
コブを取り除けば、回復する場合が多いので、そのまま育てる。
・特になし

>>7)バラに対する対する気持ちバラは、私達が思っている以上に丈夫で逞しく扱い易い植物です。
また永年作物なので枯れてしまわない限り何年でも成長していきます。
つまり、枯れるほどの決定的失敗でなければ、いつでも改善する事が出来ます。
大事な事は、上手く行かなかった原因を把握する事です。日頃から作業日誌などを簡単にメモしておくと、どんなバラ作りの本を読むよりも参考になるはずです。また、より一層の愛着がバラに対して湧くことでしょう。
バラは、同じような管理をしても、管理する人によって全く違う感じになります。それは何故かというと、犬や猫(人間の子供も含め)と同じように飼い主(親)の性格を反映する為です。
少しぐらいの失敗や不出来はあまり悩まず、伸び伸び育てる事をお薦めします。
楽しみながら、自分の出来る範囲からバラを育てていきましょう。

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