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季節のバラのお手入れ【冬】12月 1月 2月

目次

  • 冬のバラ
  • 冬を迎えるにあたって
  • 冬剪定の必要性
  • 鉢バラの土の入れ替え
  • 春に向けて
  • おすすめの資材

冬のバラ

一般に日中の最高気温が10℃を下回るとバラたちは休眠の準備を始めます。定植している場所が日陰や風が強い地域ではそれよりも早くなります。
最近は暖冬も多く温暖な地域では休眠しないこともあるようですが、お手入れの面でもバラたちをしっかりと休ませてあげることは悪いことではありません。外の寒さにしっかりと当ててやり、株や枝が締まってくると春の開花時の花付きが良くなるということもあります。
日本列島は縦に長いので「いつ」行うかは地域によってことなりますが、「何をするか」は変わりません。主なものとしては、冬囲い(寒冷地)、冬剪定、用土替えは必須と言えます。
カイガラムシなどの害虫も発生するケースがあります。手の届く範囲であれば歯ブラシなどでこすり落とすことが効果的です。

冬を迎えるにあたって

まず冬囲いですが、土が凍ってしまう地域以外では基本的には不要です。(ただし、地力向上のため堆肥を入れてマルチングすることは大きな意味があります。)
冬囲いをする目安としては最低気温がマイナス10℃以下、または標高があり風が強い地域、まだ若い株で十分育っていない苗、それから青バラなどの耐寒性が低い品種になります。
やりやすい方法で良いとは思いますが、おすすめは株もとに厚め(10cm以上)に堆肥を入れて藁を敷き、3方向に支柱を立てその周りを不織布などで覆うというやり方です。手間がかかるやり方ですがマイナス15℃を下回る軽井沢でもこのやり方で生存率が大きく上がりました。
鉢苗の場合も同様ですが、もっと手軽なやり方としては軒先や玄関に入れてしまうというやり方があります。ただし、室内の人が暮らしているような環境だと暖かすぎて芽が動いてくる可能性があるので場所は考えましょう。

バラ苗馬フン堆肥でマルチング

馬フン堆肥でマルチング

バラ苗冬囲い

冬囲い(3方向に支柱を立てます)

バラ苗冬囲い

冬囲い(周りを不織布などで覆います)

冬剪定の必要性

冬の一大イベントといえば冬剪定です。剪定の時期は寒さの底、完全に休眠しているタイミングを選びましょう。寒冷地は寒さで枯れこんでくることや、新芽が飛ぶ可能性があるのでずっと遅くて大丈夫です。
当店のある長野県坂城町では3月の中旬頃に行い、軽井沢や嬬恋村などここより寒い場所は4月に入ってから剪定します。
年に一度の作業で様々なやり方が出回っておりますし、一株一株でやり方が違うので最初は不安になりますが、とにかく切らないと上手くならないと思ってしっかりとハサミを入れましょう。3シーズンぐらいやってみて何となく分かってきます。
大輪、中輪、シュラブにつるバラと、切り方は様々なのでここでは割愛しますが、よく枝をみて前年伸びた枝を半分ぐらいまで切り戻す、不要な枝は根本から切り落とすという理論的にはシンプルです。
切り方以外だと、雑菌のいない良く切れるハサミを使うこと、春の咲き方をイメージして切ることなどがポイントでしょうか。最初は難しくても、切った分だけ上手になります。

鉢バラの土の入れ替え

最後に用土替えですが、鉢バラはぜひ毎年行ってください。下手に肥料を与えることや手を加えることよりもよっぽど効果があります。
土は時間が経つにつれ固くなり栄養分が抜けてしまいます。根が回りすぎることも栄養の吸収を妨げるので問題です。
ガーデンの場合も同様ですが、土を丸ごと入れ替えることが難しいので、堆肥を入れて有用菌を増やし土壌を豊かにしてくというイメージです。
まだ成木になっておらず、鉢増しをする場合でしたらスポッと抜いて2号ほど大きな鉢に新しい土とともに植え込み、これ以上大きな鉢にはできないという場合は、土を熊手などで落とし白根がパンパンになっている様であれば根を切ってください。休眠時に行えば心配せずとも春になると芽が出てきてくれます。
13号を超えるような大きな鉢は全ての土を一度に入れ替えることは困難なので2~3年かけて新しい土に切り替えられるよう、ケーキの様に切り分けると良いでしょう。

春に向けて

バラ苗は冬になると葉が落ち棒立ち状態になってくるので見た目的にも心配になりますが、しっかりと根を張って寒さに耐えています。

ポイントは3つ、
  • 寒冷地では冬を迎える準備をしましょう。
  • 冬剪定で樹形を整えることにより春の開花数が変わってきます。
  • 硬くなった土は新しい土に変えると成長が格段に良くなります。

来るべき開花のシーズンに向けて、一年楽しませてくれたバラ達を休めてあげましょう。