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長野ローズ小諸試験場の様子を中心に バラの育て方や新品種など、 バラに関することをご紹介しています。
ホーム > ■バラのよくある質問「バラFAQ」 お悩み相談室 > あなたもできる!バラの育て方 初めてバラを育てる方はこちらをどうぞ
バラは、思っている以上に丈夫で育てやすい植物です。
特に露地植えのバラは、一度根付いてしまうと、よほどの事がない限り枯れる心配はありません。
枯れない限り毎年 毎年すばらしい花を咲かせてくれます。 こんなにも育て易いバラですが、さらにちょっとした管理や特性を知っていると、見違えるような バラを育てることが出来ます。
ばらの花が咲いた時の喜びや感動は、より一層増すことでしょう。
最初は、自分の出来る範囲で無理をせず楽しみながら育てる事 を心がけましょう。
バラを植える場所は、日当たりの良い所を選ぶことが基本ですが、条件的には4、5時間の太陽の光が当たれば、十分生育し ます。
あまり神経質になる必要はありません。また、風通しの悪い場所は、湿気がたまり易く病気の原因になります。
新鮮な風が適度に抜ける場所を選びましょ う。
強い風が当たる場所は、バラが根元から倒れたり、枝が折れたりする原因になるので、簡単な風除けなどの対策をとりましょう。
バラは排水性や通気性の良い栄養分に富んだ土が大好きです。
そんな理想的な土にするには、有機質 (堆肥、腐葉土、米ぬか、炭など)資材を上手に使って、団粒構造の土を作る事です。
肥料成分は、リンサン分が多めにはいったもの(骨粉など)を一緒に混ぜるといいでしょう。
成分の高い科学肥料などは、少なめにすると安心です。
できるだけ有機肥料を使う事をお薦めします。
土を掘り、排水を良くする為耕して下さい
苗を鉢より抜きます。
※肥料などは混ぜずに、排水を良くするために耕して下さい。
※鉢植えの場合は6〜8号鉢
鉢から抜けにくい場合は鉢の周りを軽く叩いてください。
※2
根が崩れないようにゆっくり抜きます。
苗を植えつけます
たっぷりと水やりをします。
埋め戻し平らにならします。
土は接木部分のテープより下に被せ、テープ部分は地上に出しておきます。
※2
テープは絶対に取らないで下さい。(自然にテープは取れます)
※3
根は崩さず植えてください。
鉢植えの際は水やりをしたときに土が流れないよう指の間接1本分位のウオータースペースを作っておきます。
※2
根の間に土を流し込むようにたっぷりと水をやってください。
バケツに水を張って苗を最低半日は水に付けて置いて下さい。
土を掘り、排水を良くする為耕して下さい
※肥料などは混ぜずに、排水を良くするために耕して下さい。
※鉢植えの場合は6〜8号鉢
苗を植えつけます
たっぷりと水やりをします。
埋め戻し平らにならします。
土は接木部分のテープより下に被せ、テープ部分は地上に出しておきます。
※2
テープは絶対に取らないで下さい。(自然にテープは取れます)
※3
根は広げて植えて下さい。
鉢植えの際は水やりをしたときに土が流れないよう指の間接1本分位のウオータースペースを作っておきます。
※2
根の間に土を流し込むようにたっぷりと水をやってください。
水やりの基本は、土が乾いてきたらたっぷりやる、という事です。
定期的に水やりをするのではなく、天候、温度、時季、バラの生育状態などで、水やりの回数は変わってきます。
ただし、植え付け直後や鉢の入れ替え直後は、水をたっぷりやり根が活着するまでは、乾かさないようにします。
鉢の 大きさにもよりますが、暑く乾燥している時期やバラの生長が著しい時は、一日何度でも水をやらなければならないし、雨が続く時期や寒い時期、バラの生長が 止まっている時はやらなくてもいいかもしれません。
大事な事は、日頃から土の状態をチェックして、土が乾くという事がどういうことか自分で把握できるよう にすることです。
その栄養分を補給するためには肥料が必要です。チッソ、リンサン、カリ、と言った三大成分が、バラの生長には欠かせません。
肥料でそれらの成分を補う事はいうまでもありませんが、肥料の やり過ぎが最近多いような気がします。
肥料をたくさん与えれば、早く大きくなって立派なバラの花が咲く、と錯覚している人も多いと思います。
しかし実際 は、肥料のやり過ぎで、多く問題が発生しています。
特に成分の高い化学肥料を多用すると、土を傷め病気を蔓延させ、しいては地球環境も破壊するという悪循 環につながります。
出来るだけ上質の有機肥料をつかいましょう。
一つ目は、一年に一度ないしは数回行うものと、二つ目は、日常的に行うものとです。
一年に一度の大きな作業は、冬の間に行う剪定作業です。
基本的には1月中旬頃から2月中旬頃(地域によって多少異なる)にかけて行います。
また、バラの樹が弱った時や夏場に行う軽い剪定作業(ソフトピンチ)などがあります。
これらの作業の目的は、すばらしいバラの花を咲かせるためです。特に冬の剪定作業は、枯れ枝や古くなった枝を切除、整理し、バラの若返りを図ると共に病 害虫の予防効果も期待できます。
冬剪定の時は、バラの株の状態や成長過程が、とてもよく把握できるのでしっかり観察をしましょう。観察することで、それか らの作業の進め方が少しずつ解ってくるはずです。
鉢植えのバラは、冬の剪定作業の時に鉢の入れ替えや土の入れ替えを、一緒に行ってください。
日常の作業の主なものは、花の咲いた後の処理です。
特に四季咲きのバラの場合は、花が咲いたら小まめに花を切り落としてください。
バラの花を切る時は、花 が咲ききって落ちてしまう前に切ってください。無駄なエネルギーを使わせないことが、次に花を咲かせる上で大事になってきます。花を切る位置ですが、バラ の花が咲いた枝の半分位の所を目安とします。
また、春一番花が咲き終わると、株元から太い枝(シュート)が出てきます(古いバラの樹や状態によって出てこない場合もある)。
このシュートの処理は、 小さな蕾が付いた時に、他の枝の高さと同じぐらいか少し低めに切りましょう。
最初の花は楽しめませんが、バラの株を作るうえで大事なポイントなので、一度目のバラの花は我慢しましょう。
原種のバラやオールドローズのように種類 や系統によって病害虫に強い種類もあります。しかし、一般的な品種は、何もしないと虫や病気がついて綺麗な花を見ることが出来なくなる恐れがあります。
も ちろん無農薬栽培を試みたり実践したりして実績を挙げている方もいらっしゃいますが、ここでは一般的な病害虫対策を説明しましょう。
基本は、薬剤の定期的な予防散布です。
病害虫は、被害がひどくなってから薬剤散布をしようとすると、なかなか退治が出来ないし薬剤をたくさん使わなけれ ばならなくなり、結果として非効率的です。
時期や地域、またバラの種類や環境などによっても病害虫の発生頻度は、かなり大きく変わってきます。
小まめにバラを観察して、自分なりの防除暦を作りましょう。
このような日々の観察や気づきが、減農薬やしいては無農薬栽培への遠いようで早い道のりです。健全に育っ ているバラは、基本的に病害虫に対してもかなり抵抗力があります。
また、少しぐらいの虫や病気では、バラはめったに枯れることがない、という事を頭の隅に おいておきましょう。
薬剤散布をする時の注意点は、薬剤についている説明書を良く読み、正しく使う事です(特に、薄める倍率、効果のある虫や病気、対象作物、他の薬剤との混合の可否など)。
散布する時は、風の少ない晴れた午前中に作業をおこない、花の上から葉っぱの裏まで
薬剤のかからないところがないようにしっかり散布しましょう。
害虫について
すぐに増えてしまうので日頃から注意をする。
・スミチオン
・オルトランなど
・コロマイト
・ニッソラン
・バロックなど。
ダニは、薬剤に対する抵抗性が付き易いので、同じ薬剤を多用しない。
花弁などにシミができ次第に茶色く変色してくる。
・オルトラン
・パダン
・スミチオンなど
・スミチオンなど
若い枝に産卵し、そこから上は萎れる。卵が孵化すると淡緑色の幼虫が葉を食い散らす。
・スミチオンなど
幼虫は土の中で根を食い荒らし、ひどくなるとバラが枯れる場合もある。
卵からかえった幼虫は、成虫になるまでの3年間は、幹を内側から食い荒らし続けるので、若木は枯れる事もある。
蕾の横に、わりと大きな穴を発見したら注意をする。
・オルトラン
・スミチオンなど
特に昼夜の温度差が激しい時期には、注意する。
・トリフミン
・ミラネシン
・ストロビーなど
黒いシミのような斑点が付き、葉っぱが黄色く変色し、落葉する。
土にいる病原菌が、雨や水で跳ねて付着する。
・サプロール
・オーソサイドなど
・ダコニールなど
葉や枝にイボ状の斑点ができ、サビのような粉が出て、落葉する場合もある。
コブが大きくなると、養分を吸ってしまうため、成長が阻害される。
コブを取り除けば、回復する場合が多いので、そのまま育てる。
また永年作物なので枯れてしまわない限り何年でも成長していきます。
つまり、枯れるほどの決定的失敗でなければ、いつでも改善する事が出来ます。
大事な事は、上手く行かなかった原因を把握する事です。日頃から作業日誌などを簡単にメモしておくと、どんなバラ作りの本を読むよりも参考になるはずです。また、より一層の愛着がバラに対して湧くことでしょう。
バラは、同じような管理をしても、管理する人によって全く違う感じになります。それは何故かというと、犬や猫(人間の子供も含め)と同じように飼い主(親)の性格を反映する為です。
少しぐらいの失敗や不出来はあまり悩まず、伸び伸び育てる事をお薦めします。
楽しみながら、自分の出来る範囲からバラを育てていきましょう。